バイアグラと視力障害

今回は、「バイアグラ」についてお話させていただきます。
患者様の多くが、副作用について聞いてこられます。
副作用としては、「血圧の低下によるめまい」と「顔のほてり」です。
その他消化不良(胃痛)、鼻水、鼻づまりが起こる可能性があります。
精子への影響はありません。
しかし、アメリカの食品医薬品局(FDA)によると、バイアグラ(クエン酸シルデナフィル)を服用した人たちの中に、重度な視力障害の症状が出ていることについて、調査に入りました。バイアグラと視力障害の因果関係についてははっきりと明らかになっていませんが、医者や、バイアグラの服用者に注意を促す為に、バイアグラの添付文書を改訂する事を検討しています。
このバイアグラが原因ではないかとする視力障害ですが、「非動脈炎性前部虚血性神経症(NAION)」と言われていて、視神経の中にある血液が流れにくくなる事によって、突発的に視力が低下、最悪の場合は失明するというものです。
この障害は、50歳以上の人で、高血圧や糖尿病を患っていると、更に発症のリスクが高まるとされています。
バイアグラと視力障害の関係において、現状、報告されているのは全部で38人にのぼっています。
バイアグラの製造元であるファイザーによると、「2300万人いる服用者の中で極めて稀な症状。バイアグラの服用者のみが、発症の割合が高いとの証拠は何もない」と語っています。
当院で処方させていただく時は、患者様にリスクとしてご説明させていただいています。
今まで、使用した事がある患者様も、服用の仕方や、副作用に関しては、知らない方が多いのが実情です。連続して服用する事の禁止や、効かないといいつつ1錠以上の服用をしない事や、使用後、効果時間が終了して24時間以上は必ず服用しないよう注意をさせていただいています。また、バイアグラに関しては、食事やアルコールの服用後はほとんど効果は出ないということも、同時にご説明させていただいてます。他人への譲渡も禁止事項として注意しています。
基本的にこういう薬に関しては、まがい物も出回っているのも事実です。安全に使用して頂くためにも、正規品を取り扱っている病院やクリニックでの処方をお勧めします。通常の正規品でも多少のリスクがあるのに、輸入されている物だと、何が混ぜられているか全くわかりません。何か副作用が出た場合、大変なのは自分自身。ご相談の際には、船橋中央クリニックへ。


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