今さら聞けない!包茎ってどうやって分類される??

仮性包茎、カントン包茎、真性包茎・・・。
上記の言葉はネットや雑誌で目にすることも多いと思いますが、包茎の状態によって呼び方が変わります。
いったいなにを基準に、包茎の状態を分類しているのでしょうか?
今回は3タイプの包茎の分け方、について解説いたします。
ご自分がどの包茎か、チェックをしてみてください。

真性包茎の横からの画像

包茎の種類は3タイプに分類

実は包茎は、「皮の先端の締め付け方」によって3つのタイプにに分類されます。
「皮の締め付け」と言われてもピンとこない方もいるかもしれません。
が、実は先端の締め付けが強い包茎の方は結構いらっしゃいます。

仮性、かんとん、真性包茎はどう分けるの?

「仮性包茎」「カントン包茎」「真性包茎」という言葉は、様々なクリニックのサイトをご覧になる方にとってはおなじみの言葉ですね。
 名称の違いは、「皮の先端の締め付け」のレベルによって変わります。

「仮性包茎」

締め付けがなくスムースに亀頭が露出する状態。

「かんとん包茎」

皮の先端の締め付けが強く、むけにくい状態。

「真性包茎」

皮の先端の締め付けが非常に強く、むけない、または亀頭の途中までしかむけない状態。

「仮性」と「真性」という包茎の状態に比べ、「かんとん」は聞き慣れない方もいらっしゃるかもしれません。

仮性包茎が一番多いの?それなら手術の必要がないの?

皮をむいた仮性包茎の状態。

前述した3タイプの包茎の中でも、日本人は仮性包茎が圧倒的に多いと言われています。
 ほとんどが仮性包茎ならそのままでよいだろう、とお考えの方は、特に日常で困ることやコンプレックスに感じることもないと思いますので、そのままでよいでしょう。
ただし18歳以上の方で仮性包茎であることを悩んでいる方は、仮性包茎はやがて自然に治ることはないので、本気で直したいならば包茎手術がもっとも安全で確実な治療法となります。
意外かもしれませんが、包茎手術をお受けになる方の割合で言うと、もっとも多い包茎は仮性包茎の状態です。
むける時の快適さや見た目と、かぶった時のデメリットや恥ずかしさを両方体験できるからだと思います。
仮性包茎の方も、見た目、衛生面、機能面(早漏、短小)のデメリットで悩まれる方は非常に多くいらっしゃいます。

真性包茎は短小になりやすい??

亀頭と皮が癒着した真性包茎の状態。

生まれたときから亀頭が露出しない、半分ほどしかむけたことがない、という状態を真性包茎と言います。
 ペニスにも成長期がありますが、真性包茎の場合は成長期にペニスをガムテープでグルグル巻きにして圧迫した状態となるため、十分に成長できないケースがほとんど。
そのため、皮の先端は締め付けたままでむけない状態なだけでなく、長さがない、太さがない、亀頭が小さい、などの短小ペニスとなるケースが非常に多いです。
真性包茎は自然に治ることはないため、包茎手術が必要となります。
勃起すると痛む、痛みでセックスができない、亀頭が出ていないためセックスが気持ちよくない、など正常な性行為ができないケースも多くあります。

実は一番危険?!かんとん包茎のリスク

無理に皮をむき戻せなくなったカントン包茎。

「カントン包茎」は、3タイプの包茎でもマイナーな状態です。
 ですが、仮性包茎や真性包茎よりも、「もっとも危険な包茎」です。
カントン包茎は皮の先端が締め付けているのですが、その締め付け方は「ゆるい」「ややゆるい」「やや強い」「強い」「とても強い」「むくと危険なほど強い」と6段階のレベルに分類されます。
締め付けレベルが「やや強い」以上の場合、無理にむかないようにしましょう。
無理にむいてしまうと、亀頭の下で皮の締め付けが食い込み、戻せない状態となります。
この状態は亀頭直下を輪ゴムや針金で強く巻き付けていることと同じなため、亀頭へ血液が送られず、その状態が長時間続くと亀頭が壊死するケースがあり危険です。
性行為中に不意に皮がむけ、戻せなくなりクリニックに駆け込んで来られる方もいらっしゃいます。
むしろ皮がむけない真性包茎の方が、まだ安全と言えるかもしれません。
カントン包茎に該当する場合は無理にむかず、包茎手術を前向きに検討してください。

まとめ

今回は「仮性」「カントン」「真性」の3タイプの包茎の違いについて、くわしく解説いたしました。
ご自分がどの包茎か、お分かりになりましたか?
自分で包茎を治そうと無理をすると、亀頭の壊死や包皮を傷付けるなどの危険を伴います。
無理をせず、心配な場合は当院へご相談ください。