陰嚢石灰沈着症(多発性粉瘤症)とは?症状〜治療法を詳しく解説

陰嚢にできる、白いしこりのような”デキモノ”にお悩みの方、多いのではないでしょうか。

調べてもあまり情報が出回っておらず、自分の袋にできているこれは何なんだろう、とお悩みの方も多いと思います。

そこで今回のブログでは、この陰嚢にできる白い”デキモノ”について、詳しく解説していきます。

石灰沈着症(せっかいちんちゃくしょう)

別名:多発性粉瘤症(たはつせいふんりゅうしょう)

陰嚢石灰沈着症は、陰嚢に石灰が沈着する疾患です。日本人男性にも発症例が確認されており、適切な知識と治療が求められています。本記事では、石灰沈着症の発症原因から治療方法まで詳しく解説いたします。


石灰沈着症の発症原因と進行速度

石灰沈着症の発症原因は完全には明らかになっていませんが、一部の研究では慢性的な炎症や組織の老化、血流の障害などが関連している可能性が指摘されています。進行速度は個人差がありますが、通常はゆっくりと進行することが多いです。

10代から小さくできていたものが、20代、30代と歳を重ねてから大きく成長するケースが多いです。


症状の特徴

多くの場合、陰嚢石灰沈着症は痛みなどはなく、見た目上大きくなり偶然発見されることが多いです。石灰沈着が大きくなると、陰嚢の硬さや腫れを感じることがあります。痛みは一般的にはありませんが、石灰沈着の位置や大きさによっては軽度の痛みを伴うこともあります。


日本人男性の発症数

具体的な発症数は変動するため、正確な数字を示すことは難しいです。しかし、総じて日本人男性における陰嚢石灰沈着症の発症は珍しくありません。年齢とともに発症リスクが増加するとの報告もあります。


自然治癒する可能性

陰嚢石灰沈着症の自然治癒の報告は少ないです。しかし、症状が軽度であれば、特別な治療を必要としないこともあります。石灰沈着が進行しないか、または他の病状との関連性を確認するために、定期的な診察が推奨されます。

見た目的に気にならないレベルであれば治療を行う必要もありません。


治療方法

治療の必要性は症状の重さや石灰沈着の大きさ、位置によって異なりますが、基本的に石灰沈着が大きくなった場合は、手術での切除除去を行います。

一つ一つが独立したものであれば一個ずつ摘出しますが、連なっている場合や密集して多量にできている場合は陰嚢表皮ごと切除するケースもあります。

一つずつ摘出するケース

まとめて切除するケース

石灰沈着症の大きさ、石灰範囲が広い場合はいずれも傷を縫合します。

範囲が狭い場合は吸収糸(抜糸不要)の処置も可能となります。


結論

陰嚢石灰沈着症は一般的な疾患とは言えませんが、見た目上気になる。女性に性病を疑われるという場合は治療を検討することをお勧めいたします。


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