メンズ形成外科 | 船橋中央&青山セレスクリニック

尖圭コンジローマとは

尖圭コンジローマは、性器や肛門のまわりにイボ状にできるブツブツで、性感染症（STD）でヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって引き起こされます。初期の状態では小さいイボですが、放置するとイボが巨大化したり、数が増えていくのが特徴です。
さらに放置すると、腫瘍化し、イボがニワトリのトサカ状やカリフラワー状になり、亀頭やペニス全体を覆い尽くし、通常の日常生活や性行為を行うことが困難になります。

また、除去治療後、尖圭コンジローマは、目に見えるブツブツがなくなったとしても、3ヵ月以内に約30%は再発するといわれております。
このため、除去治療後の約3ヵ月間は、ペニスに尖圭コンジローマが再発していないかを観察することが大切です。

尖圭コンジローマ

数が増え、大きくなっていくのが、尖圭コンジローマの厄介なところです。

尖圭コンジローマが感染する原因は？

尖圭コンジローマは尖圭コンジローマの感染者との性行為で感染します。感染者の感染部位と性器・肛門などの粘膜が物理的に接触することで、接触部位に感染が起こります。男性の場合は、主に亀頭や亀頭周囲の陰茎皮膚に感染が起こります。男性同性愛者とのアナルセックスでは、肛門周囲に多発するのも特徴です。 尖圭コンジローマ自体は、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウィルスが原因です。詳細は「ヒトパピローマウイルス（HPV）について」をご参照ください。

ヒトパピローマウイルス(HPV)

尖圭コンジローマに感染するとどうなるの？

ペニスのブツブツ

セックスなど感染する性行為を行ってから、3週から8カ月経過してから、最初は、１～２個の小さいイボがペニスの皮膚にできます。
最もよくできる部位は、亀頭の冠状溝周囲（カリ首のところ）です。その他に亀頭の先端、包皮内板（包皮の内側）、陰嚢、肛門のまわりなどにもできます。
放置すると、数か月以内、イボは大きくなり、更に数もどんどん増えていきます。放置し続けるとペニスはブツブツに覆い尽くされ、ペニスの形の原型を留めなくなり、性行為や自力で排尿ができなくなります。

痛みもかゆみもありません

尖圭コンジローマは、ブツブツ以外に自覚症状がほとんどなく、痛みもかゆみもないため放置してしまう人もいますが、どんどん増殖して気がついたときにはペニス全体が尖圭コンジローマでいっぱいになる方もいらっしゃいます。
かゆみはありませんが、無理に引きちぎると出血します。

再発率が非常に高い

尖圭コンジローマは、再発率が非常に高い性感染症です。感染後、まだ個数が少ない場合でも、一度目の除去治療後３カ月以内に30％程度の確率で再発すると言われています。
このため、治療後6カ月以内は、ご自身で、再発していないかどうか、よく亀頭やペニスを観察する必要があります。
ご自身で観察する自信がない場合は、治療以後。当院にて定期的に検診いたします。

感染者90%以上が包茎

尖圭コンジローマの感染はペニスの不衛生が原因にもなります。包茎の場合、どうしても亀頭が不衛生になりがちです。実際に、尖圭コンジローマに感染した人の90%以上が包茎とも言われています。
このため、尖圭コンジローマの再発率を最小限に抑え、また再感染しないためにも、包茎手術を受けることもおすすめしております。

尖圭コンジローマを放置すると…

パートナーに感染させる可能性があります

尖圭コンジローマを放置すると、パートナーを感染させてしまう可能性があります。
「コンドームを使えば…」と思う人もいるかもしれませんが、陰茎の根元や陰嚢・肛門など、尖圭コンジローマによる感染がコンドームでカバーできない範囲にある場合、常にパートナーを感染させる可能性があります。

「もしかして尖圭コンジローマ？」と思ったら、すぐに性感染症の専門医に相談し、除去治療を受けた後、完治するまで性行為は避けてください。また、パートナーにも病変がある可能性が高いので、婦人科の受診をすすめています。

ブツブツが大きくなり、感染箇所が広がります

尖圭コンジローマの症状がどのように進行するかは個人差がありますが、尖圭コンジローマを放置すると、ブツブツが大きくなったり、尖圭コンジローマの感染箇所が広がります。
そのまま、放置し続きえると、ペニスはブツブツに覆い尽くされ、ペニスの形の原型を留めなくなり、性行為や自力で排尿ができなくなります。

悪性型のウイルスが潜んでいる可能性があります

尖圭コンジローマは、HPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスに感染して発症します。このHPVには、良性型と悪性型があり、尖圭コンジローマは主に良性型のウイルスが原因といわれています。しかし、尖圭コンジローマにかかった人の中から、悪性型のHPVが同時に発見されることがあります。

男性の場合、この悪性型のHPVは「陰茎がん」に関わりが深く、またパートナーに対して｢子宮頸がん｣を引き起こすことがわかっているので、尖圭コンジローマは早期治療が必要不可欠です。

尖圭コンジローマはどうやって治すの？

個数が少ない場合

尖圭コンジローマは、電気焼灼（でんきしょうしゃく）または、炭酸ガスレーザーによって、取り除き、除去します。どちらの方法でも、ブツブツの周囲に麻酔をかけた後、電気メスまた炭酸ガスレーザーで患部のブツブツを削る方法となります。
治療時間は状態にもよりますが、約5～10分です。治療後、患部は擦り傷をしたような状態になり、数日でカサブタになります。その後1～2週間でカサブタが取れてきれいになります。 病院によっては、液体窒素による除去することもあります。治療経過は同じです。

個数が多い場合

多発しているところの包皮を切除します（包皮切除手術）。
これは包茎手術に準じた手術になります。切除しきれなかったものは電気焼灼します。

個数が少ない場合と同様に、包皮の切除を受けずに、電気焼灼のみで行うことも可能ですが、再発する確率がきわめて高くなります。

★他にも治療方法があります。詳細は「その他の治療方法」もご参照ください。

★尖圭コンジローマの患者様の10％が他の性感染症にかかっていると言われていますので、合わせて、性感染症検査（尿と血液検査）をおすすめしております。

亀頭・陰茎のブツブツ治療の流れ

亀頭・陰茎のブツブツ治療後の注意事項

治療後の経過に関しては個人差がありますので、治療後に説明する指示に従っていただきますようお願いしております。 ご不明な点がございましたら、ご遠慮なくご相談ください。

亀頭・陰茎のブツブツ治療について（総括）

亀頭・陰茎のブツブツは、まず確実に正しく診断することが何より大切です。 尖圭コンジローマをフォアダイスと他院で誤診され、かなり悪化・進行した状態で当院を初診でいらした患者様もいます。悪化した状態では完治するまで時間がかかってしまいます。

ですので、最初の段階で、確実にブツブツを正しく診断ができるペニスの専門医を受診してください。そして尖圭コンジローマであるなら、正しい方法で確実に除去することが大切です。当院は、経験豊富な専門医しかいません。どうぞ当院にお気軽にご相談ください。

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